つれづれなるままに

主にすと~んずについて語るブログ

今日もまた永遠と信じて夢をみる(1/4)

約5年ぶりだった。

大好きな人に会うのもジャニーズのライブに行くのも、2017年の夏以来のことだった。

 

 

この5年間、いろんなことがあった。

2018年、渋谷すばるくんが関ジャニ∞を脱退し、私は尊敬し縋っていた存在を失った。最初は現実とは思えなくて、ずっと夢の中にいるみたいにふわふわしていた。6月末からの怒濤の「最後」を見届けても、どこかドッキリのような気がしていた。それでも、本当の「最後」はやってきて、すばるくんはファンの名前を叫び関ジャニ∞をやりきった。この時初めて「あっ、すばるくんがいなくなってしまう」と脱退を実感したが、次の日にはやはり昨日のあれは夢だったのではないかと思いはじめ、結局現実を受け入れられないでいた。

だが、心とは無関係に季節は巡る。関ジャニ∞は6人で活動し始め、私も割とハードな毎日を過ごしていた。私生活がしんどくて泣いているのか、すばるくんの歌が聴けないことが悲しくて泣いているのかわからないまま月日は流れた。

そして私が関ジャニ∞を追わなくなった頃、すばるくんは日本でソロ活動を始めた。ギターで奏でた音楽とともに旅するすばるくんの姿が映る映像が突然放たれたときは震えるほど嬉しかったが、あいにく受験生だった私は1stツアーには行けなかった。大学生になったらライブに行こうと思っていたけれど、感染症が流行りだしてそれどころではなくなった。

そんなある日、SixTONESを好きになった。もうグループを推すのはやめようと思っていたが、生まれながらのジャニオタが6人の物語に惹かれないはずもなく、葛藤の末SixTONESを応援することに決めた。新たなホームともいえる存在を手に入れた私は、少しずつ関ジャニ∞の「今」も見つめられるようになった。その頃には5人になっていたけれど、相変わらず馬鹿なことに全力で面白くてかっこよかった。すばるくんも亮ちゃんも、それぞれ自由に活動しているみたいで嬉しかった。

でも、世の中の閉塞感は一向になくならず、ライブも様々な制限のもとで開催され、延期・中止が相次いでいた。特にすばるくん陣営は判断が厳しく、2ndツアーは全て中止になった。私も応募を見送ったり落選したりしていたら、なかなか現場に行く機会が得られなかった。(その代わり若手バンドやインディーズのライブに行っていた。)

結局、すばるくんのライブに行けたのは2022年11月。すばるくんにとっても久しぶりのライブツアーの大阪城ホール公演2days。自名義だけで2days当たるとは思っていなかったので正直複雑な気持ちもなくはないが(みんなぜひ一度おもろいおっちゃんの歌を聴きに来てほしい)人生初2daysを思いっきり楽しむことにした。ただ、少し怖さもあった。すばるくんのことは好きだけれど、以前のような熱量で応援できていないことには気付いていたから、実際に歌声を聴いて盛り上がれなかったらどうしようと不安だった。

結論から言うと、ライブは最高に楽しかった!MCはバンドメンバーのおかげでギリギリ成り立っているくらいボロボロで(笑)言葉を覚えたての子どもの話を一生懸命聴く母親の気持ちになったけれど、歌うと別人のようになって本当にかっこよかった。小さな身体を震わせて世界に向かって大声で叫ぶ、これこそ渋谷すばるだと思った。私の好きだった渋谷すばるだった。あの頃から何も変わっていなかったことが嬉しかった。そう、何も変わっていなかったのだ。

あの日からずっと考え続けていた、なんで辞めたのだろうと。どれだけ考えてもわからなくて、もうわからないままでいいやとも思っていた。でも、すばるくんの歌を生で聴いてストンと腑に落ちる感覚を覚えた。特に、「ライオン」という楽曲を聴いたとき、嗚呼本当にこれだけなんだなと思った。

この人はジャニーズで自分が守られてきたことも、外の世界が厳しいことも全部わかった上で、自分の人生を音楽に賭けたいと思った。中途半端にはしたくなかった。それ以上でも以下でもないんだと思った。渋谷すばるがこういう人間だってことずっと前から知っていたはずなのに、なんで今まで気付かなかったんだろう。

何でもできるのがアイドルの武器なら、1つのことを極めたい者にとっては鎖にもなり得る。私は、バラエティでおもろい一言を放つ渋谷すばるが大好きで、苦手なダンスを頑張る渋谷すばるが大好きで、芝居をする渋谷すばるが大好きで、センターで歌う渋谷すばるが大好きで、何より7人で楽しそうに笑っている渋谷すばるが大好きだったけれど、本当はずっと一緒にいてほしかったと今でも思うけれど、彼の一度きりの人生だから。

光も影も

傷跡もやき跡も

オレのもの

オレのもの

俺だけのもの

*1

叫ぶように歌われて、堪らなくなった。

でも、彼の想いを理解した上で、やはり一番好きなのは「アイドル」の渋谷すばるだということに気付いた。ちょっと認めたくない気持ちもなくはなかったが、きっとこの気付きはマイナスなことではない。これからはあの頃のようにはいかないかもしれないけれど、声が聴きたくなったら曲聴いて、ツアーがあったらふらっと顔見に行くみたいに、もっと肩の力を抜いて好きで居続けられると思う。

 

すばるくん、自分の人生思いっきり自分のために生きてね。

私も負けないように私の人生を生きていきます。

*1:渋谷すばる「ライオン」、1stアルバム『二歳』収録曲